温泉の基礎知識.2 「9つの泉質と適応症の関係とは?」




泉質と適応症の関係は?


泉質については、前回の説明(温泉知識.1)の通りですね!
復習すると、泉質名の付いた温泉は、
適応症が認められている
泉質と適応症の関係を表で表すと下記の通りとなります!


 ・一般的適応症(9つすべての泉質に付く)
  泉質名が付くすべての温泉に共通する適応症
  主に温熱効果による効能(身体が温まる事で症状が改善される)
  
単純温泉一般適応症のみ
*上記表 項目:神経痛~健康増進


 ・泉質適応症(塩類泉、特殊成分を含む療養泉 8つの泉質に付く)
  その泉質の特徴的な薬理効果(温泉の成分としての効き目)が望める
  温泉の成果を発揮するもの

  単純温泉を除く、泉質名の付く温泉
  *上記表 項目:切り傷~貧血



つの泉質/適応症(温泉ソムリエHPより)

効能\泉質 単純温泉 塩類泉 特殊成分を含む療養泉
単純温泉
塩化物泉
炭酸水素塩泉
硫酸塩泉
二酸化炭素泉
含鉄泉
硫黄泉
酸性泉
放射能泉
一般適応症 神経痛
筋肉痛
関節痛
五十肩
運動麻痺
関節のこわばり
うちみ
くじき
慢性消化器病


(飲)


(飲)

(飲)


痔疾
(飲)

(飲)

(飲)

(飲)

(飲)

(飲)
冷え性
病後回復期
(飲)
健康増進
泉質別適応症 切り傷    
火傷          
慢性皮膚病  
虚弱児童              
慢性婦人病  
(飲)
   
慢性便秘
 

 

(飲)

(飲)
糖尿病  

   

(飲)
痛風    

   
 
肝臓病  

(飲)
       
(飲)
動脈硬化症    
(飲)
   
慢性胆のう炎  
       
胆石症  
        
肥満症

(飲)
高血圧症    
(飲)
   
月経障害  
(飲)
      
貧血  
(飲)
     
 
(飲)
 
美肌の湯 pH7.5
以上
pH7.5
以上
pH7.5
以上
pH7.5
以上

pH7.5
以上
効能/泉質 単純温泉
塩化物泉
炭酸水素塩泉
硫酸塩泉
二酸化炭素泉
含鉄泉
硫黄泉
酸性泉
放射能泉

○:浴用の効能高い △:浴用の効能あり 飲:飲泉の効能が高い (飲):飲泉の効能あり

 各温泉には上記のような「飲泉」による効能が認められておりますが、
保健所による「飲用」の許可をされていない場合が多いので注意ください。






【 参考 】


つの泉質/効能を一言でいうと(温泉ソムリエHPより)

効能を一言でいうと・・・

単純温泉


「家族の湯」
高齢者、子供にもやさしい湯


アルカリ性単純温泉
(単純温泉)

「美肌の湯」


塩化物泉

「温まりの湯」
湯冷めしにくい

「傷の湯」
塩分の殺菌効果

炭酸水素塩泉

「美肌の湯」「清涼の湯」


硫酸塩泉


「傷の湯」「脳卒中の湯」


二酸化炭素泉


「心臓の湯」


含鉄泉


「婦人の湯」
貧血、月経障害、更年期障害など女性にみられやすい症状に効く


硫黄泉


「生活習慣病の湯」
高血糖、動脈硬化、高血圧などに効く


酸性泉


「皮膚病の湯」
殺菌効果


放射能泉


「痛風の湯」「万病の湯」