温泉の基礎知識.10 各泉質の特徴
各泉質(9分類)について
④硫酸塩泉(塩類泉)
溶存物質(ガス性のものを覗く)が、総量1000mg/kg以上
硫酸イオンが、ミリバル20%以上
*酸性泉の場合、硫酸イオンと硫酸水素イオンの合計が、ミリバル25%以上
>一般適応症、泉質適応性が認められている
塩化物泉と同様 傷に良く効き、炭酸水素泉と同様 美肌の湯です!
塩化物泉が殺菌作用が大きい部分で「傷の湯」と言われているのに対し、硫酸塩泉は、細胞分裂を盛んにする作用のもと 肌の蘇生効果による「傷の湯」といわれているようです。肌の蘇生効果は傷に留まらず美肌効果をも高めるということですね。
細胞分裂を盛んにさせる = 肌の蘇生効果 > 潤い、傷を治す
*美肌の湯とは?
炭酸水素泉・硫酸塩泉・硫黄泉の3つ
含有成分により3つに分かれる(テキストでの説明)
・カルシウム-硫酸塩泉(石膏泉)
浴用ではカルシウムの鎮静効果が高いため、昔から「傷の湯「中風の湯」といわれ、高血圧症、動脈硬化症、脳卒中、慢性関節性リウマチに効果があり、打身、切り傷、火傷、痔疾、捻挫にも良いとされ、皮膚病では乾癬(かんせん)、慢性湿疹、ニキビ、皮膚のかゆみにも良いとされています。飲用では芒硝泉と同じ効果があり、じんましんにも効果がありま
*カルシウムイオン
鎮静効果が高い
・ナトリウム硫酸塩泉(芒硝泉/ぼうしょうせん)
浴用では高血圧症、動脈硬化症、外傷に効果があり、また、飲用では胆汁の分泌が促進されて腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発化するため、胆道疾患、弛緩性便秘、糖尿病、肥満症、痛風に効果があります。また、ナトリウム成分により、皮膚の血行を刺激しさらに体の表面をコーティングして体温の発散や発汗を抑え保温効果を高め体が温まる。痛みを和らげる鎮静作用もある
*ナトリウムイオン
保温効果を高める
・マグネシウム硫酸塩泉(正苦味泉/せいくみせん)
浴用・飲用ともに他の硫酸塩泉と同じ効果があり、特に高血圧症の血圧を降下させ、 脳卒中後の麻痺を改善し、動脈硬化予防の効果は明らかです。無色透明無臭。特有の苦味があります。マグネシウム分を多く含んでいるため、血圧を下げ、痛みを和らげる鎮静作用があります。
*マグネシウムイオン
鎮静効果がある
血圧を下げる、高血圧に良い
泉質の特徴を一言で簡単に表現すると
脳卒中の湯 : 傷の湯 : 若返りの湯(肌の蘇生効果)
浴用の泉質適応症
*温泉ソムリエHPからの抜粋です
【石膏泉】
脳卒中、肝臓病、糖尿病、動脈硬化、高血圧症、肥満症、リュウマチ、痛風、腰痛、神経麻痺、運動麻痺、関節傷害、筋肉傷害、五十肩、肩こり、肝炎、骨折、脱臼、打ち身、切り傷、やけど、不眠症、胃腸病、慢性便秘、尿路疾患、痔疾、婦人病、冷え性、更年期障害、不妊症、慢性皮膚病の湿疹、水虫、汗疹、しもやけ、凍傷、いんきん、たむし、健康増進、病後回復、疲労回復、ストレス解消など
【芒硝泉】
肝臓病、肝炎、動脈硬化症、糖尿病、高血圧症、リウマチ、痛風、腰痛、神経麻痺、運動麻痺、関節傷害、筋肉傷害、五十肩、肩こり、不眠症、肥満症、胃腸病、慢性便秘、切り傷、やけど、慢性婦人病、冷え性、更年期障害、不妊症、慢性皮膚病の湿疹、水虫、汗疹、しもやけ、凍傷、いんきん、たむし、健康増進、病後回復、疲労回復、ストレス解消 など
【正苦味泉】
血圧を下げて痛みをやわらげる鎮静効果があります
脳卒中、動脈硬化、肝臓、胆石、胃腸病、肥満、高血圧などに効きます。
これは大変貴重な温泉で、「脳卒中の湯」として名湯と言われます
飲用の適応症
*温泉ソムリエHPからの抜粋です
慢性胆嚢症、胆石症、痛風、慢性便秘、肥満症、糖尿病、肝臓病、肝炎、月経障害
参考先
温泉の泉質別特徴 ☛ 温泉ソムリエHPにて詳細(クイック)
泉質別効能(適応症) ☛ 温泉ソムリエHPにて詳細(クイック)
禁忌症と飲泉について ☛ 温泉ソムリエHPにて詳細(クイック)